「人間は、みんな面倒くさがりだ」と、考えてみる。

かつて、古谷実がマンガの中で「人類最大の敵は面倒くさいだ」と
いうようなことを書いていた。

広告屋の使命は、この「面倒くさいを倒す仕掛け」を
作ることにあるのではないか。
と、最近よく思うようになった。
(面倒くささ=マーケでは"障壁"とも言いますね)


「ものを買う」
「どこかに出向く」
「フォームを埋めてクリックする」

...これら消費行動すべてが、生活者にとって
「面倒なこと」だと仮定して、
我々のスキルはその「面倒くささ」を超える
「理由」を作るために在るのだと、そう思うのだ。

ともすれば、至極当たり前の話ではあるけれど、
制作者がこのことをわかっていないが故に、
無駄打ちになっている広告は世にごまんとある。


「何県にあるか所在がわからない温泉地の中刷り広告」
「会社概要・IR情報がどかーんと目立つ物販サイト」
「インパクトだけのCM」
「店の位置を全く伝えていない看板」

こんな広告が、「面倒くささ」に太刀打ちできるわけがない。


昼寝しているいるおばちゃんが、起きあがって店に行く。
多忙なビジネスマンがスポーツクラブに入会する。
携帯電話に無頓着なコピーライターがMY割に加入する。

これらすべてに必ず「理由」があるはずなのだ。
難しい話ではない。
自分の行動を一つひとつ見直していけば、
その仕組みは解き明かされるはずだ。


って、小難しい話を書いちゃいましたがね、
面倒くさがりな自分が、わざわざauショップまで行って
MY割入っちゃったわけなんですよ。
果たして、その「理由」がどこにあったのか。
コレは考えどころですよ。ええ。

検証1)CMとしてさほど気になる存在じゃなかった。
検証2)しかし、間違えなくCMで知った。
検証3)料金プランなんて気にしたこと無かった。
検証4)しかし、すっと加入してた。


特筆すべきは、CMのディテールを全く見ていないにもかかわらず、
MY割の特徴をつかんでいたところにある。
つまり、圧倒的に理解しやすく、理解の先には「加入の理由」となる
「お得感」もしっかりと仕掛けてあったわけだ。

「理解しやすさ」と「何を理解させるか」。
実は、こんなに単純なコトが、広告施策のコアだったりする。

あ、いやいや、
別に仲間由紀恵のファンだとか、そう言う話じゃなくてね。



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