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芦葉工藝舎

編集&ライティング   



 メンバーの中尾が入社来、ずっと継続しているお仕事があります。
それは、埼玉県幸手市にある芦葉工藝舎さまの「手しごとのコラム」を執筆すること。

 
 
 
第4回目までは森田が、第5回目から現在以降、中尾が執筆を担当しています。
 
芦葉工藝舎さまは、古くから継承されてきた大工の技術を持つ地域の家守(いえもり)。埼玉県の幸手・久喜・杉戸・鷲宮エリアを中心に、木造注文住宅の建築や住宅リノベーションなどのサービスを提供されています。
  
コラムの制作は、毎回ヒアリングからスタート。伝統建築や日本の風習に詳しい「nMAKE inc.」さんを交え、代表である芦葉さまと打ち合わせを行い、その内容をもとに執筆へと入ります。
 
制作過程は日々変化していますが、「代表の想いをしっかりとヒアリングする」というスタイルは変わらず貫いてきました。そのおかげもあってか、多少の修正・加筆はあるものの、ほとんどのコラムが初稿の内容そのままで掲載いただいています。
 
 
当初は「何をコラムに書くか」というところからヒアリングをしていましたが、現在では「次はこういったテーマで発信したい」と予め決めていただいていることがほとんど。例えテーマが決まっていなくても、雑談のようなやり取りから「伝えたいテーマ」が決まることがあれば、ご本人としては当たり前のことが、ヒアリングを通じて「他にはない魅力である」と改めて気づくこともあります。
 

 
 
2020年5月の時点で継続期間はおよそ5年。年月を重ねる中で会社として発信したいことや実際の活動内容にも変化が現れ、ヒアリングテーマは同じなのに、数年前に掲載したものとはまた違った魅力のあるコラムが生まれることも。そうした企業の変化を直に感じられるのは、クリエイター冥利に尽きます。

 
 
芦葉工藝舎さまのような「家づくり」を生業としている企業が、家をつくる過程やそのこだわりをお客さま以外の方々に伝えるのは簡単ではないはず。しかし、コラムを発信することで、注文を検討している方、地域の方々、遠方にお住まいの方々にまで、その片鱗を届けるきっかけにつながっていると感じています。



 
 
また、芦葉工藝舎さまは地域の方々との関わりをとても大事にされていて、ギャラリーでのイベント開催や地域イベントへの出店も頻繁に行っています。そうした、家づくりとはまた違った角度からの活動を気軽に発信できるのも、コラムという形式ならでは。
 
読者の方は年々増えてきているらしく、また、コラムをきっかけに見学に至ったというエピソードもあるそう。そういった反応を聞くたび、私(中尾)も嬉しくなります。
 
ひとつのコラムは、1000文字にも満たない小さな存在です。
しかし、継続することによって生まれてきた価値は、決して小さくないはず。
これからも、芦葉工藝舎さまにとって価値あるものでいられるよう、書き手としての技術を磨いていきたいと思います。
 
 
芦葉工藝舎さま、いつもありがとうございます。
 
※今回のワークス記事は、いつもと少し形態を変えた「コラム形式」でお届けさせていただきました。(中尾より)


Creative Direction&Design :nMAKE inc.
Writing: Rockaku 中尾 奈津子
 

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